MMD用「航空自衛隊 E-767 および KC-767(J) ユーザーモデル」頒布

▲頒布中のE-767
(告知画像ではないので、最新の状況でない場合があります)

これから「旧サイトの各記事でご紹介したモデルをブログのエントリにする」という、非常に大変な作業が待っている訳ですが、E-767が第一号です。
このモデルは当初、「B767-200のモデルを作っている人がいるので、皿(ロートドーム)を載せたらそれらしく見えるのではないか」という非常に罰当たりな考えから始まりました。

実際、モデルをお借りした人と性格や趣向が全く合わないということが分かるまでにそんなに時間はかからなかったのですが、自前でB767-200を作るとなると話は全く逆です。軍用機に比べると作りやすいことは作りやすいですが、やはりボーイング独特の断面がありますし、顔つきもエアバス系と比べてかなり違います。

▲頒布中のK-767(J)
(告知画像ではないので、最新の状況でない場合があります)

結局、v2.0として完全自製に持っていくまで、相当の労力を費やしました。しかし、これはK-767(J)を作るのにも訳に立ちましたので、労力とは思っていますが無駄だとは思っていません。

↑紹介動画

E-767のモデルの配布はこちらです。

https://bowlroll.net/file/309222


KC-767(J)のモデル配付はこちらです。

https://bowlroll.net/file/309221

 

【以下、うんちく】

一見、民間用のボーイング767(以下B767)と似通っていますが、大幅に異なります。

まず、E-767は室内を警戒・管制に分けているため、座席の配置がまるで違います。その機材も索敵用、管制用、メンテ用などに分かれており、器材室もあります。

また、機内には電子機器が満載されており、いわゆる「客室」はありません。

なお、KC-767では燃料が搭載されている箇所は機内に支障しないため、464Lと呼ばれる軍用パレット規格で貨物やユニット式のシートなどが積載できます(頒布しているKC-767に代表的なコンフィグが添付されています)。胴体側面にも、パレットを積み込むためのカーゴドアが大きく設けられています。
このコンフィギュレーションは、米空軍KC-135や米・日のKC-46、KC-46Aと同じです。座席の下の部分(普通ならラゲッジや航空貨物が入る場所)に燃料タンクを設置しているため、貨物機としても使える、というわけです。

話をE-767に戻しますと、巨大なレーダーを支えるために、その基部には(民間機で言う)客室に至る部分まで、補強材が打たれています。

KC-767(J)は、モデルとしてはE-767から簡単にコンバージョンできました……と言いたいところですが、給油ブームとその周り、被給油機に対する指示灯、APU、尾部APUの上にある反射防止板など、こちらも実機通りの装備を取り付けてあります。

※航空自衛隊では早期警戒管制機を E-767 、空襲給油機・輸送機を KC-767 と呼んでいますので、本項もそれを踏襲しています。

ただし、防衛省・航空自衛隊でのKC-767の呼び方については曖昧な部分があり、イタリア版がKC-767Aなのに対し、日本ではKC-767とだけ呼んでいます。海外では区別するために、日本の装備機をKC-767Jと呼ぶ人も少なくありません。かく言う私も間違えています。

米空軍はKC-767をそのまま装備せず、KC-46Aとして装備し、航空自衛隊もそれを追加導入しました。ややこしいですね。

コメントを残す